
Road to
the Future
“やってみたい”を
カタチに。
新たな事業の
展望とは。
VISH株式会社には、やりたいことを叶えられる環境が整っています。
社員の思いから生まれた事例として、
児童発達支援・放課後等デイサービス向けICTサービス「コノベル」の開発秘話をご紹介します。
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柳田Yanagida
コノベルチームプロダクトリーダー
立ち上げの責任者。コノベルが発足した際にアサイン。
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小山内Osanai
コノベルチーム営業
初のコノベル専任として採用。4月の正式リリースのタイミングでジョイン。
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加藤Kato
コノベルチーム開発
機能のテコ入れ(リプレイス)開発。

自分がVISHで 「コノベル」をやる理由
現在の担当領域とコノベルチームに参加した経緯を教えてください。
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柳田
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コノベルチームのプロダクトマネージャーを担当しています。
コノベルを担当する前は、VISHの別プロダクトである保育施設向けシステムの営業をしていました。営業としてお客様とコミュニケーションを重ねる中で、いつか自分のサービスを持ちたいと思うようになり、プロジェクトマネージャーを志願しました。保育施設向けシステムの営業を通じて、サービスのファンでいてくれるお客様がとても多いことを知ったんです。当時のプロダクトリーダーが想いを持って提供したサービスだからこそ、長く広く受け入れられているんだと気づいて。いつか自分もそんなサービスを作りたいと憧れを持つようになりました。
そんな折に上司から新規事業の立ち上げを担当しないかと声をかけていただき、二つ返事で承諾をしました。
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加藤
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組織編成上、自分はコノベルチームには入っていないのですが、コノベルのリプレイスをきっかけにプロダクトの開発責任者のような形で関わらせていただいています。
もともと保育施設向けプロダクトを扱うチームに所属しており、エンジニアとして開発・カスタマーサポートを担当していました。
VISHの開発担当者として保育施設の方と何度もお話しさせていただく中で、「保育士さんが本来やるべき仕事とは何か」「逆に効率化すべき仕事はどういったものか」について深く考えてきました。
そのような経験がある自分がコノベルというサービスのシステムを担当する事で、現場の人にとって使い心地のよいサービスを提供できると思っています。
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小山内
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自分は2023年に中途でVISHに入社し、コノベルチームの営業担当として配属されました。
VISHに応募を決めたのは、前職で保育業界に触れていたので親和性を感じたこと、保育・療育の世界で働く職員さんがもっとゆとりを持って働ける環境作りをしていきたいという思いが自分の中に強くあったことが理由です。
ちょうど自分の子どもが生まれる直前に幼稚園バス置き去り事件があり、すごくショックを受けました。単に人を増やせば解決する問題ではないので、業務の仕組みを変えなければとひしひしと実感したんです。
また、デジタル広告を扱うベンチャーの立ち上げに関わった経験もあるので、選考が進む中で「新規事業に立ち上げチームに入るのはどうか」と声をかけていただき、療育業界で立ち上げフェーズの事業を広げていくというミッションに、自身の経験をフルに活かせると考えて、入社を決意しました。

次なる基幹事業を目指して 駆け抜けた日々
2022年のリリースから2年が経過し、2024年7月時点でコノベルの導入施設数は500施設を突破しました。コノベルが誕生してから現在に至るまでの経緯を教えてください。
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柳田
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VISHの主力事業である保育施設向け業務支援システムをベースにコノベルは生まれました。
私がプロジェクトリーダーに就任した最初期は、リリースを目指してシステムの要件を定義している真っ最中。
実際に施設の方にヒアリングを重ね「果たしてどんな機能であれば療育施設のニーズとマッチするのか?」を手探りで模索していました。保育業界では既に多くの施設でシステムが導入されていますが、それに比べると療育業界はまだまだデジタル黎明期。システム化が進んでいる業務とそうでない業務に差があったんです。
実情を詳しく見ていくと、請求管理系のシステムは浸透していたものの、施設と保護者とのコミュニケーションを支援するチャットワークやSlackのようなツールはなかったんです。
保護者とやり取りする書類の量が多い業界なので、この部分のコミュニケーションコストを削減できるツールの開発に注力しました。数々の調査とシステムの調整を経て第一リリースを迎えたときは、「これでやっとスタートが切れる」と嬉しかったのを覚えています。
その後、コノベルはいち新規事業としてではなく、既存の主要サービスを凌駕するプロダクトへと成長させることを目指し、売上目標を大幅に上方修正しました。
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加藤
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経営層と親会社からのフィードバックをもとに、短期間で多数のユーザーを獲得し面を取る戦略へと方向転換しました。
目標導入数をもとにアクセス件数を試算すると、当時のコノベルが耐えられるようなボリュームではなくて。
「既存事業に匹敵していくようなメインサービスにしていきたいなら作り直ししないと無理!」とリプレイスを提言しました。
大がかりな改修になることはわかっていましたが、『言ったからにはやる』精神ですよね。同僚のエンジニアの技術力を信じて、プロジェクトを推し進めました。
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柳田
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開発メンバーのお力添えをいただき負荷に耐えられるシステムに作り変えたものの、その後の導入拡大にはかなり苦戦して…。
リリース後に実感したのですが、想定していたよりも療育業界においてはデジタル化への心理的・物理的なハードルが高かったんですね。そこで私たちは「障がいの有無に関わらず、子どもたちに関わる全ての人達にサービスを1日でも早く届けたい」という思いのもと、コノベルの基本機能を無償で提供することに決めました。
システムが苦手な方が多い業界なので、使いこなせるかわからないものにお金を出すことに抵抗を持つ方は多いです。だからこそ、無料でまずは試してもらいデジタル化への第一歩を踏み出してもらいたいと考えたんです。
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小山内
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自分が入社したのは、ちょうど無料プラン戦略を始める直前くらいの時期です。
高い数字目標をクリアするのに、『目標から逆算して現実的な行動ラインを導き出す』という前職の戦略立案経験がまさに活きましたね。
目標を達成するために、具体的な行動量やインバウンド・アウトバウンドでリードがどのくらい必要かを年間で洗い出しました。
コノベルは過去VISHでも前例がない事業の進め方をしているので、ターゲット選定や有効な施策を見極めるのには今でも苦労しています。

正解がないからこそ苦しい。 なお挑戦する理由
コノベルは今も導入拡大に向けて日々挑戦を続けている最中です。
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小山内
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目指しているところが高いからこその辛さもありますが、何より楽しいという気持ちが勝っていますね。1つのプロダクトの川上から川下まで全部メンバーみんなで考えて、様々な施策を検証しながら進めていくのが醍醐味です。そこまで関われる会社って、なかなかないと思うんですよ。
コノベルは本当に良いサービスだと自分が営業していても感じるので、胸を張ってお客様にも提案できます。
お客様に機能のご説明をすると、「こんなこともできるんですか!?すごいですね!」と感動していただけることもあるんです。この瞬間が営業していて何よりも嬉しいですね。
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柳田
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小山内さんの言うように、目指すところが高いからこその辛さというものはあります。
中でも一番悩むのがPMF(プロダクトマーケットフィット)をどう達成させるかということ。
VISHには「困ったときは現場に聞く」という風土があります。
しかし単にユーザーの声を聞くだけではなくて、お客さんの隠れたニーズ、すなわち本質的な課題を突き詰める必要があります。逆にマーケットにフィットしたサービスであれば、より多くのお客様にシステムの良さを実感していただけると思います。まだこのPMFの達成にはたどり着いていないので、早くそこまで辿り着きたいですね。
また、プロダクトを育成する上で重要になるのが、プロダクトライフサイクルのキャズムを超えられるかどうかになります。ここを超えるハードルが高いからこそ燃えるなと思いますね。
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加藤
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今、急な療育ニーズの高まりでどこの施設も人手不足が続いています。そこでシステムという手段を使って課題を解決していきたいんですよ。
システムを使うことで、100人の仕事の内ほんの5分でも効率化できたら、500分の時間が新たに生まれます。
500分の単位を直すと8時間と20分。つまり、システムの力で8時間勤務の保育士さんを1人生み出しているのと一緒だと自分は考えています。自分は現場で働く指導員の仕事にはきっと向いていないし資格もないので、療育という形で直接的に価値貢献することはできません。
でも、システムを提供するという自分の得意分野で、困っているお子さんや保護者の方、施設の方に貢献できるとしたらとても嬉しいです。

失敗するのは挑戦した証。 誰も笑ったりしない
皆さんにとって、VISHで一緒に働く人はどんな存在ですか。
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小山内
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一緒に働く人たちへの信頼感はすごくありますね。
だから自分の場合は、「目の前の個人目標よりもこの会社を大きくしたい」、「コノベルというサービスをもっと業界全体に普及させて、子どもと保育者たちの笑顔とゆとりを増やしていきたい」という気持ちが強いです。一番ありがたいと思うのは、上に立つ方が事業やチームの状態をよく理解していることですかね。
正直なところ、コノベルは立ち上げフェーズの事業だから、まだ会社にとってはコストを圧迫する存在です。だから導入件数を伸ばせても素直に喜ぶことができなかったんです。
そんな時に上長から「コノベルは未来に投資してるプロダクトだからあなたは気にせずやれることどんどんやっていけばいい」と背中を押してもらえて。心強かったし、モチベーションにもつながりましたね。
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柳田
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事業の立ち上げはすべてが手探りだからこそ、当たり前に苦しい場面の方が多いですが、そんな姿を見て笑うような人はうちの会社にはいないです。
挑戦を後押ししてくれるし、もし失敗したとしても「誰にも正解がわからないんだから、失敗するのは当たり前だよ」と言ってくれる人ばかりです。
まず飛び込んでみて、失敗してから学べばいいと挑戦を肯定してもらえる環境なのはVISHのよさですよね。
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加藤
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個人的に、コノベルはバランスの取れたかなり良いチームだと思っています。
例えば小山内さんは論理的にゴールから逆算して狙って目標達成ができる人です。でも、売上を作ることだけを目的としているのではなくて、お客様に寄り添って課題を解決することができます。このように、会社に対してもお客様に対しても利益をもたらせる人はなかなかいないんじゃないんでしょうか。
そしてプロダクトに対して熱い思いと愛を持ってチームを引っ張っていく柳田さんがいる。そこがチームとしての強みになっていると思いますね。
これは持論ですが、開発者とプロダクトマネージャーの関係性が非常に重要だとこれまでのVISHを見て感じています。そんな周囲の開発×マネージャーコンビと同じように、僕は柳田さんにとっての武器になれたらいいなと思っているんです。
このチームで成功できなければ、もう後はない!と僕は思いますね。(笑)

コノベルを 療育業界の「当たり前」に!
皆さんにとって、VISHで一緒に働く人はどんな存在ですか。
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小山内
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コノベルは使えば使うほど便利になる、心の底から本当に良いサービスだと思います。もっともっと知名度を上げて、施設の方の間で「え、コノベル使ってないの?」と話題になるほど業界で当たり前に使ってもらえる世界を実現できたら、この療育という業界ももっと良くなり、子どもたちの笑顔も増えると思ってます。
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加藤
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既に療育業界に存在しているシステムが現場の方にとって使いやすいものかと言われると、まだまだ発展途上だと感じています。
業務の無駄を減らせる機能の開発とともに、システムを使うからこそ生み出せる付加価値を追求していけたらと思っています。
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柳田
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プロダクトとしての目標で言うと、まずはPMFを達成させてプロダクトの導入期から成長期に入るまでに存在するキャズムを超えること、その先に導入施設数1万施設を突破することが目標です。
ゆくゆくはコノベルを通じて、療育現場で働く人たちが自由につながり情報を自由に共有できる世界を作っていきたいですね。コノベルで繋がった輪を通じて、療育全体の質を高め、子どもたちと療育に関わる人すべてが笑顔になれるサービスを目指しています。
きっと誰しもが一度は世の中に対して、「これってちょっとおかしくない?」「世の中のここを何とかしたい」と感じる瞬間があると思うんです。少しでもそういう想いがあるなら、その社会課題にチャレンジすることがきっとあなたの人生にプラスになると思いますし、VISHではその挑戦ができると思っています。
VISHでは困っている方の声を直接聞いて、課題を解決するシステムを考えて、多くのお客さんに使っていただけるようにするという一通りの流れを経験することができます。
『VISHで経験したことがその先のステージで生きる糧となる』と伝えたいです。
